2007年10月01日

[活動レポート 2007年10月] ブエノスのミロンガをGoogle Earthで見渡す - しうえい

ブエノスアイレスのミロンガを地図化してみました。
ミロンガマパBsAs - Google Earth.jpg


Google Earthを利用して立体的に見ることができます。
ブエノスの立体ミロンガマップ をダウンロードする



Google Earthは http://earth.google.co.jp/ から入手ください。


Google Earthをインストールしたくないという方は、
http://maps.google.co.jpから住所のところに

http://bbs.keyhole.com/ubb/download.php?Number=1038633

と入力してご利用ください。下のような感じになります。
ミロンガマパBsAs - Google Map.jpg






日本の立体ミロンガマップ をダウンロードする






全く新しく生まれ変わりました。


ミロンガやリンクのお知らせは fantango@googlegroups.com までご連絡ください。
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2007年04月01日

[管理人ブログ2007年04月] 即興性考 − しうえい

即興性考 − しうえい

タンゴにおける即興性(ad-lib, improvisation)を知ってしまうと
もはやその世界から抜け出せなくなる



とはいえ
何がその即興性であるか

それを知る道しるべさえ
未だ見えてこない


ただその巨像の片鱗を垣間見て
呆然としているばかりである




まず即興性と聞いてパッと思いつくところ

それは


予め決められていない何かを即座に作り上げる
という感じであろうか


だからと言って

決してデタラメだとか適当だとか場当たり的だとか
そういうニュアンスよりも寧ろ

何かしら完成された芸術が瞬間的に創造されていく叫喚の声を
内に潜めている言葉に違いない



そこで重要だと思われることは

完全に未知の物 と 完全に既知の物

との中間の状態に

そのような驚きと尊敬と喜びを我々に齎してくれる
見事な釣り合いの位置が存在しているのだ



「完全に未知」とは言い換えれば

あんた適当にやってんじゃないの?
という程度の爽やかな度合いではなくて

あんた気でも狂ったかい?
と言われそうな具合であって

俗にホワイトノイズ性だとかランダム性だとか呼ばれるものである



一方で「完全に既知」とは

あんたそのまんまじゃないの?
という程度の優しい表現では済まなくて

あたし・・それ飽きた・・
という風にややもすれば人格を否定されうるような具合であって

俗に一様性とか同一性とか呼ばれるものである



言うまでもなく
未知であることよりも既知であることの方が無難である

それは「知識」という物の性質であるから仕方がない



したがって
難しい言い方になるが
即興性が発揮されるような状況は

既に確固たる既知の評価対象があって
適度な未知性の配分を絶妙なサジ加減でルール化している
ところにある



つまり
即興を繰り広げる側の楽しみは
即興を受ける側の未知性への願望をトータルで充足できる仕組みを展開することにある


- 後編へつづく -




長々と前編を書いてしまったが
云わんとしていることは単に


タンゴは即興を楽しめるダンスである
ということだ



漠然と思うには
タンゴダンスならではのムーブメント

音にあわせて二人が正面を向き合って歩いて行けば良いという
シンプルさ そして 自由度の高さ



それが
タンゴに新しい可能性を感じるところでもある



繰り返しになるかもしれないが

タンゴでは
音に対して自由なステップを踏める

動かなくたっていい


即興のためにあるようなダンスとも言える



けれども

今時の多くのダンサーはダンスの即興性を追及したいと思っていて
その時音楽はバックグラウンドから一方的に降りかかってくると思いがちである

それだから
ダンサーは音楽は丸暗記して心地よくダンスに没頭できる



そして

今時の多くの演奏家は音楽の即興性を追求したいと思っていて
後は踊るなり聞くなり飲むなり勝手にやってくれと思いがちである

演奏家はコンサートで観客に聞かせることだけを考えれば良い



ダンサーと演奏家の世界はお互いに内と外
異世界にいるので影響を及ぼさないかとさえ思える



ところで

自分はダンサーにとって踊りやすい曲とは
予測容易な(だいたいこんな感じの曲だと予測ができる)曲ではないか

と考えている


したがって
予め知っている曲がかかれば
ダンサーは踊りやすく

ましてや
自分の持っているCDの一つ一つの音まで把握できている演奏を聴けば
ダンスという観点での即興に心底から入り込める



一方で聞いたことのないCD や生演奏
特に即興演奏入りなどが繰り広げられれば
踊りにくい!と憤慨するダンサーが増えるに違いない


それは特に私のような発展途上の男性ダンサーからすれば
俺は目の前の女でいっぱいいっぱいなんだからよぉ!
という気持ちの表れであって

せめて店の床や柱がずっと不動であるのと同じように
音楽も予測可能になってくれて
出来る限り不確定要素の無い状態で踊りたい物なのである



けれども本当にそれだけが即興ダンスなのか?

残念ながら演奏家の即興とダンサーの即興がかみ合いそうもないのは
そこに即興の拠り所となる決め事(ルール)が明確でないからのようだ



たとえば演奏会における演奏と歌の関係を見てみるとよく分かる
(ダンサーからすれば歌も演奏も同じような物だが)

その技法といい
聴衆への見せ方といい
まるで違う

それなのに
お互い同じ世界に共存して
即興までやってのける


そこには
それを前提とした聴衆を巻き込んだ世界での即興演奏のルールがある



そんな即興をサロンという世界で繰り広げるためには?

男女が濃密に抱き合って即興バトルを展開しているサロンで



果たして
そんな演奏家とダンサー達のリアルタイムな会話が可能なのだろうか?



そんなところを
感覚的に掴んでいくところが

生演奏でのダンス
そしてサロンでの演奏

の面白さであり難しさでもあるのではないか



もし

ダンサーと演奏家が
互いに即応性のある技術を身につけたとすれば

それは本当に
タンゴならではの
新しい世界が創出されるだろう



結局

タンゴの演奏って何?
タンゴのダンスって何?

ってところから始まるような気もするが


これからのタンゴの進化が楽しみだ


2007/02/07 街人にサカーダより転載




日本タンゴ学会 講演者募集のお知らせ


日本タンゴ学会では、8月に予定されている 夏の学会の講演者を募集しております。

土台は mixi などで展開しております「日本タンゴ学会」コミュニティです。

アルゼンチンタンゴに纏わる学問・研究・関心についての持論を展開し、その科学的妥当性をオープンな場で検討論議する会。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2187187


講演は、以下の3つの部門で成されております。

1)演奏・歌唱部門
2)ダンス部門
3)その他部門

自慢のデモンストレーションを披露していただくのも結構ですし、少し普段着目しないような細かな点を議論していただくのも結構です。


決してアカデミックにもならずに肩の力の抜けた mixi ならではの集まりを目指しております。


講演を希望される方は、タンゴが好き!事務局 fantango@googlegroups.com までお知らせ下さるか、日本タンゴ学会での告知 http://mixi.jp/view_event.pl?id=18586414&comm_id=2187187
をご覧ください。
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2007年03月01日

[活動レポート 02/24] Así se baila el tango - チノ&ミホ歌詞勉強会 - milonguera tomoko

Así se baila el tango - チノ&ミホ歌詞勉強会 2007/02/24 18:00-19:00 六本木トロピカーナ


1:タンゴ観を理解するための歌曲

最近タンゴ(ダンスも音楽も含めた)はいかに理解するべきなのかということ、そして、日本でタンゴに関わっている人たちはどのようにタンゴそのものを受け入れているのかということにも関心がある。私自身タンゴを理解していく上で常々もっと曲についている歌詞をよく知っていくことが大切であると考える。歌詞のついているタンゴを聴いていると、古いものにしろ新しいものにしろ、各時代のタンゴが踊られる場面、タンゴ的な場面、自分たちのタンゴ観について語ったり、人々にタンゴはこの様なものであると語りかけているものが多い。こういった曲をもっと深く理解できるようになったら、踊る場面や演奏する場面でも表現方法が変わるのだろうという思いがしてならない。これが今後、自分自身がタンゴに関わっていく上での課題の1つであるだろう。しかし、石川浩司さんが‘97年に執筆していらっしゃる 『日本のタンゴ文化はサブカルチャーなのか?−日本のタンゴ愛好家の嗜好とその形成過程についての考察−』 で触れていることであるが、日本においてタンゴの歌曲はアルゼンチンの状態と比較すると普及していなく、その理由は言語の壁だけでなく、その背景の理解の不足にあるという。つまり、歴史・文化的背景に、さらに作詞家の思想的・哲学的背景の理解も必要であるということなのである。これに関連して自分自身でも大変興味深いと思った経験がある。エバリスト・カリエゴ Evaristo Carriego は曲のタイトルにもなっていて、あるいは彼自身も作詞をしている詩人であるが、その彼の名前をタイトルにボルヘスというアルゼンチンの偉大な作家が短編小説を出している。そこにはエバリスト・カリエゴ自身のことであったり、ボルヘス自身のタンゴ観に通じるブエノスアイレス観が書かれている。それを読んだ後に改めて A Evaristo Carriego を聴くと何かさらに深いものを感じた記憶がある。その時の感覚を大切に、これからも出来るだけタンゴの背景について理解を深めていくようにしたい。




2:タンゴ歌詞の大切さ


RIMG0107.jpg前置きが長くなってしまったけれど、先日タンゴの歌詞を学習する会に参加する機会を得ました。毎週六本木のトロピカーナにて行われているタンゴ練習会ですが、2月24日にはアルゼンチンより来日しているチノ&ミホによるダンスレクチャーだけではなく、彼らによってタンゴの歌詞勉強会が催されました。参加者はスペイン語を理解する人もしない人も集っていましたが、チノさんのスペイン語による説明に、ミホさんがさらに日本語で通訳をしていただき、また所々でお2人が実際に組んでダンスの諸動作も交えながら分かり易くレクチャーして下さいました。ダンサーならではの勉強会だったでしょうか。

その日に取り上げた曲は Así se baila el tango。まずは何故その曲が取り上げられたかというと、チノさんのお父様はタンゴ歌手アルベルト・カスティージョ Alberto Castillo を好んで、彼が歌う場によく通ったそうで、お話によると、彼の歌い方・その場面の使い方にはとても特徴があり、彼はマイクロフォンを持ちながら歌い、時々それをお客の方に傾けて問いかけたりしたそう。 Todotango の彼についての 説明のページ にもそのようなエピソード等が記載されているので、詳細を知りたい方はそちらをご参照を。その様な彼の特徴が良く表れるものとして、またタンゴの歴史が詳細に語られるものとして上記の曲が取り上げられたようである。


ではどの様な感じでその特徴が表れるのか。歌い始めはこう:

¡Qué saben los pitucos,lamidos y shushetas!
¡Qué saben lo que es tango, qué saben de compás!


この部分の歌詞を日本語に訳してみると:

高級住宅に住むやつらが、髪を撫で付けているようなやつらが、気取ったやつらが何を知っているんだ?!
やつらはタンゴというもの、そのリズムを知っているのか?!



というような感じで、まずは問いかけで始まっている。もうこれを読んで察する方もいるかもしれないが、上記の部分では富裕層の人々が踊るタンゴを皮肉っているのである。それではその先ではどのようなことが語られているのか。後半はこうである:

Aquí está la elegancia. ¡Qué pinta! ¡Qué silueta!
¡Qué porte!¡Qué arrogancia!¡Qué clase pa`bailar!
Así se corta el césped mientras dibujo el ocho,
Para estas filigranas yo soy como un pintor.
Ahora corrida,una vuelta,una sentada...
¡Así se baila el tango,un tango de mi flor!



以上の歌詞の日本語訳は次の通り:

ここにタンゴのエレガントさがある。
何という美しさ!何という姿!
何というエレガントなポーズ!何という誇りの高さ!何と素晴らしい階級の踊りか!
オチョを描いている間に、このように芝生を刈る。
そのようなラインを描く、私は画家のようなものである。
これがコリーダ corrida (曲で言うバリエーションの部分で、細かい、時に激しい足取りのステップ)、ブエルタ vuelta (ヒーロ)、センターダ sentada (女性が男性側に寄りかかるようにするポーズ)・・・。
このようにタンゴは踊られる!これが最高のタンゴ!



この部分が、前半と比較するととても面白い。前半では富裕層の踊りを皮肉を交えて描いていたのに対し、後半では貧困層の踊りを肯定して描いている。そしてここには初期のタンゴの歴史、タンゴが踊られていた環境、ダンスの動作の話が出てくる。歌詞の中に「オチョを描いている間に、このように芝生を刈る。」とあるが、これはもともと床が現在のサロンのようなものではなく土の床で、そこにあたかも8の字を線で描くような様を表している。そして、富裕層の気取ったステップと違い、貧困層の人たちの踊りはコリーダ corrida、ブエルタ vuelta、センターダ sentada など動きが荒めのものであったことが分かる。今回この稿には載せない歌詞の部分にもケブラーダ quebrada というものが出てくるが、これも彼らの動作の1つ。これは体をひねりながら(折り曲げるというような感覚だそう)後ろに大きく後退していく形。チノさんのお話によると、こういったような激しい動作の伴うものは、危険動作禁止の警備体制の敷かれていた40年代のサロンでは取り締まりの対象になっていたそう。ここで注目に値するのが、サロンで禁止されたものがステージへと残っていくという過程である。


最後に、歌詞のリフレイン estribillo の部分に触れたいと思う。その部分は次の通り:

Así se baila el tango.
Sintiendo en la cara,
la sangre que sube
a cada compás,
mientras el brazo,
como una serpiente,
se enrosca en el talle
que se va a quebrar.
Así se baila el tango,
mezclando el aliento,
cerrando los ojos
pa`escuchar mejor,
cómo los violines
le cuentan al fueye
por qué desde esa noche
Malena no cantó.



リフレインの前後で歌手の la actitud が変わることも注目する点であることにも触れていた。la actitudを辞書で引くと「姿勢/態度」といった意味が出てくるが、レクチャーの中で話されていたことからくみ取ると、リフレイン前は語りかける形式で、リフレインに入ると真実を説明していく形式になっていて、それぞれの部分で歌手は色調を変えることを la actitud が変わると言うようである。


以上の歌詞の日本語訳は次の通り:

このようにタンゴは踊られる。
リズムを踏むごとに
沸きあがってくる血を
頬と頬で感じながら。
一方で男性の腕は
くねらせようとしている女性の腰に
蛇のように絡み付いている。

このようにタンゴは踊られる。
バイオリンが
蛇腹に語りかける様に
音楽に耳を傾けるため、
吐息を交じらせながら、
目を閉じながら。
なぜなら、
その夜からマレーナが歌わなくなったから。



ここの部分では男女2人が深く抱き合いながらタンゴを踊る様子が描かれている。続きはまだあるがこれ以上記述する必要がないくらい、ここまでの部分に取り上げるべき要素が凝縮されている。

RIMG0107.jpgここまでを振り返ってみると、曲の歌詞が初期のタンゴの歴史、タンゴが踊られていた環境、ダンスの動作、タンゴの踊るときの男女の状態と様々なアスペクトからタンゴというものが何であるのかということを私たちに教えてくれている。最初の方で触れたように、言葉の壁、そして歴史・文化的背景、作詞家の思想的・哲学的背景の理解に欠如している自分にとってチノさんとミホさんのお話はとても貴重なもの。アルゼンチン特有の隠語 Lunfardo、スペイン語的言い回し、歌詞に浮かび上がらないけれど必要不可欠な歴史的背景は、その国を深く知り、タンゴに長い間携わっていらっしゃるお2人より教えていただかなければ、たった1曲だけれども、それさえも理解できなかったかもしれない。しかも今回のレクチャーの特徴的な部分は歌詞に出てくるダンスの諸動作をお2人が再現してくださったところで、そのおかげで内容がさらに立体的に浮かび上がって見えてきた。歌詞に空間を見たような気がする。今回の歌詞勉強会・ダンス練習会を通して改めて思ったことは、やはりタンゴは音楽を表現するにも、ダンスを表現するにも、ブエノスアイレスに根付いたものを探求するところに重要性があるということである。これからも以上のようなことを多くの人と学んで共有し合える場を持ち続けたい。そして出来るだけ自分でも、原語でしかない歌詞を日本語におこす作業を個人的にでも良いので続けてみたいと思う。

チノさん、ミホさんには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

Tangueros Unidos - El Chino & Miho

RIMG0109.jpg

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2007年02月01日

[スタッフのおすすめ] El Fuelle(エル・フエジェ):1stCD「MIYUKI TANGO」発売! 2月14日

El Fuelle(エル・フエジェ)ファーストアルバム発売!


2月14日、「El Fuelle(エル・フエジェ)」の待望のファーストアルバム「MIYUKI TANGO」が発売されます!


MIYUKI TANGO by El Fuelle


アルバム名:MIYUKI TANGO
   品番:NMSW-0001(NMSW Records)
  発売日:2007年2月14日
   価格:¥3,000(税込)¥2,858(税抜)

      ネットでの注文はこちらまで・・・

      ◆Watch Your Step
      http://wys.shop-pro.jp/
      ◆ダンスビュウ モダンショップ
      http://www.danceview.co.jp/shop/shop_cds.html

  演奏者:El Fuelle(エル・フエジェ)
       佐藤美由紀(ピアノ)
       江藤有希(ヴァイオリン)
       早川純(バンドネオン)
       スズキイチロウ(ギター)
       清水良憲(コントラバス)

   曲目:1 Miyuki Tango(曲:スズキイチロウ)    
      2 Mala Junta(曲:J. De Caro)
      3 El Porteñito(曲:A.Villoldo)
      4 Mal de Amores(曲:P.Laurenz)
      5 Oblivion(曲:A.Piazzolla/佐藤美由紀)
      6 La Rayuela(曲:P.Ziegler)
      7 El Objeto Perdido(曲:スズキイチロウ)
      8 Bajo Tanguero(曲:E.Lettera)
      9 Don Agustin Bardi(H.Salgan)
      10 Palomita Blanca(A.Aieta)
      11 Nocturna(曲:J.Plaza)
      12 Uno(曲:M.Mores)



 「このCDを僕はとても興味深く聴いた。
  この珠玉の哀愁は、これからも El Fuelle が大切に保持していってほしいと、
  僕が切に願う点だ。 」


「ジャズ詩大全」著者・村尾陸男氏によるライナーノーツ



 アルバム発売に先駆けて、2月2日江古田 Buddy にて先行ライブが行われました。
 5人の横顔

 ロベルト氏 乱入!

 みゆきたんご&yukivn&牛

 「El Fuelle」とは、スペイン語で「蛇腹」。タンゴの花形楽器、バンドネオンという楽器を指す言葉です。またその蛇腹を比喩し、伸縮性のある、つまり柔軟な姿勢を持ったタンゴバンドを目指すという意気込みもこめられています。


 2004年春、タンゴ・ピアニスト佐藤美由紀の呼びかけにより始動。タンゴ専門の演奏家のみならず、クラシック、ジャズ、ショーロなどを演奏するメンバーが集合し、関東を中心に演奏活動を展開中。

 
 従来のタンゴのあり方にとらわれない新しいスタイルを模索し、譜面再生音楽から脱却、その時、その場でしか生まれないサウンドが人気です。


 これまでにタンゴダンサー桑原和美主催「グラン・ガルーファ」(05年11月)等のイベント、福井放送のラジオ生番組(2006年6月)に出演などご活躍中。


 このほか、アルバムには、バンドネオン奏者・小松亮太氏(ソニー)によるライナーノーツも掲載されています。


 CD発売についての取材依頼、メディアへのお取り扱いに関しては、リーダーの佐藤美由紀さんへ直接ご相談頂きますようお願い申し上げます。


連絡先:佐藤美由紀 elfuelle-nmsw@s7.dion.ne.jp



メンバーご紹介

佐藤美由紀(ピアノ)
上野学園中学校、高等学校ピアノ科専攻卒業。玉川大学文学部芸術学科作曲専攻卒業。高校時代に友人を介してバンドネオン奏者小松亮太と知り合い、「小松亮太&タンギスツ」初代ピアニストとなる。タンゴピアノを小松真知子に師事。 
ブログ http://elfuelle.exblog.jp/

江藤有希(ヴァイオリン)
2000年よりショーロ(ブラジル器楽音楽)の演奏を始め、04年ブラジルに渡り約二ヶ月の滞在中、リオの代表的演奏家と共演、CD録音に参加。帰国後自身のユニット「レンブランサ」の1stアルバムを発売しNHKのテレビ、ラジオ番組に出演。番組テーマ曲を担当。タンゴ界では小松亮太とNHKのテレビ番組、映画音楽などで共演。 
公式サイト http://www.yukivn.com

早川純(バンドネオン)
東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。大学在学中19歳の時よりバンドネオンを小松亮太に師事し、以降小松亮太&オルケスタ・ティピカの一連の演奏会に参加。01年アルゼンチンに短期留学しバンドネオンをM.バルベーロ等に師事。02年よりアコーディオン奏者cobaの呼びかけで始まった「ベローズ・ラバーズ・プロジェクト」に参加し同企画によるCDにも参加。現在自身のタンゴトリオの他「小松亮太&オルケスタ・ティピカ」等国内の代表的タンゴグループで活躍中。 
公式サイト http://www.geocities.jp/puro_zurdo/

スズキイチロウ(ギター)
東京都出身。ギターなのに何故かテナーサックスの藤原幹典に師事。主にジャズのフィールドで活躍し、師匠のグループ、「渋さ知らズ」「渋さチビズ」等を経て(または継続中)現在は自己のバンド「スズキイチロウカルテット」「リマタンゴ」等で活動中。有名野球選手やクラシックギタリストと区別するためカタカナ表記だが本名は「鈴木一郎」。
公式サイト http://members.jcom.home.ne.jp/kamedahouse/ichiro/

清水良憲(コントラバス)
東京都出身。4才でオルガンを、中学でエレキベースを手にし青山学院大学在学中より演奏活動を始める。コントラバスをNHK交響楽団稲川永示に師事、近年はコントラバスでの活動も行う。
現在「ローリングラメーンズ」「酒井洋TRIO」「土肥晃TRIO」「Who's crazy」「松風鉱一TRIO」「渡邉英一TRIO」「IMONES」「宍倉麻菜美BAND」「リマタンゴ」を中心に活動中。
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2007年01月01日

[特別寄稿2007年01月] 日本タンゴ的DJ論 - 富川リュウ

日本タンゴ的DJ論 - 富川リュウ



皆様、はじめまして。富川リュウです。
タンゴ歴は4年半。習い始めの2年半はレッスンに明け暮れ、ミロンガ参加は3回だけ。よく言えば努力家、わるく言うとただのビビリィな富川ですが、2年前からは、毎週のようにミロンガに繰り出して妻を困らせている、今日この頃です。


さて今回のお題は、日本タンゴ的DJ論。踊ってて「ここが不満だぁ」って思ってることやら「こんな曲で踊りてぇ」てなことまで、勝手気ままに書いちゃいます。もちろん、独断と偏見の塊ですんで、そこんとこヨロシクです!



<氷川きよしはまだ早い>

海外にも、演歌マニアという方々がいるようだ。この日本という異国の国のワビサビの独特な価値観。コブシをまわす一風変わった歌いっぷり。そんな演歌に魅せられた外国の方々の中には、日本人よりも日本人的な風貌の方もいらっしゃる。

そんな方々が、氷川きよしの演歌を聞いたらどう思うだろうか。きよしのズンドコ節、きよしのドドンパ、等など、変わり種を連発している。きっと海外の演歌ファンは、オーソドックスな、八代亜紀や北島三郎などのベタなド演歌が好きに違いない。氷川きよしはちょっと・・・と言う声が今にも聞こえてきそうだ。

私は何も氷川を否定するつもりはない。すがすがしいキャラクターと抜群の歌唱力。ファンも沢山いて、ヒット曲を連発している。それでも、でもでも、である。日本で、この日本で、皆が子供の頃からド演歌を聞き飽きるほど聞き続けていて、もうすっかり耳馴染みになっていて、それでやっと、やっと今、氷川きよしの時代なのだ。今の時代になってやっと、氷川きよしも新しい演歌としていいなぁ〜と、そういう事なんだと思うのだ。


日本にも、タンゴマニアとうい方々がいるようだ。他でもない我々のことだ。遠く離れた地球の裏側、アルゼンチンという国の独特な文化。そのタンゴという音楽と踊りに魅せられた日本人の中には、本場のミロンゲーロを彷彿とさせるような、マニアな方もいらっしゃる。



さてここからは、私の私見的提案である。しかし便宜上「私達」という表現を使わせていただく。

一、私達は、ベタなタンゴをもっと聞きたい。まだまだベタベタなものが聞き足らないのだ。

一、私達は、GOTANなどに代表される、いわゆるエレクトリックなタンゴでは踊りたくない。かけていただくのは構わないが、せいぜい3曲くらいまでにしてもらいたい。

一、私達は、ドラマチックな展開で、いかにもショータンゴに使えそうな曲や、火曜サスペンス劇場のこれぞというシーンで使われるような、効果音的な曲では踊りたくない。ていうか踊りにくいのだ。


冨川は、そんなに色々な曲を知っているわけではないので、やっぱりディ・サルリやフランシスコ・カナロが踊りやすいのです。ワンパターンでもいいじゃないですか。ちょっと変り種をかけるのなら、フォーエバータンゴで使われていたような曲。それくらいなら聞き慣れているし、ついて行けるんだけどなぁ。



<コルティーナ・カーテン・仕切り>

コルティーナとは、スペイン語でカーテンのこと。ミロンガ用語としては、曲と曲の合間にかかる「つなぎ」というか「仕切り」のこと。本場アルゼンチンでは、5、6曲おきに必ずコルティーナが入るミロンガと、全くコルティーナが入らないミロンガの2種類がある。

前者の場合には明確なルールとして、二人が踊り始めたなら、コルティーナが入るまではパートナーは変えない。そしてコルティーナが入ったなら、必ずそれまでのパートナーとは離れなければならない、という暗黙の掟がある。
さて日本では、どうだろうか? コルティーナがパートナーチェンジを促すものであることは知っていても、それが暗黙の掟になっているとは云い難いのが実情ではないだろうか。ならばいっそのこと、コルティーナなんて辞めちゃってもよいのではないか?

日本でも、ある程度定着しているルールがある。一人の人と最低でも2曲、できれば3曲ほどは踊る。5曲、6曲を踊る場合には、男性の方から女性に了解を得る。あるいは嫌がっていないかを察して、しつこくはしないようにする・・・これくらいの暗黙のルールは、だいたい浸透しているのではないだろうか。それに本場ブエノスにだって、コルティーナの全く入らないミロンガもあるんですから・・・ね?



<わがままリクエスト>

富川はディ・サルリやフランシスコ・カナロの他には、オズワルド・プグリエーゼが好き! 特に男性の歌声の入っているやつが。何故かわからないけど、ミロンガでかかる曲の中には、歌の入っているのが少ないような気がするんだよね。

あと好きなのはウーゴ・ディアス!あのギターとハーモニカの痺れるような曲調がたまんないのよ。それからまだ、一回もミロンガで聞いたことのないのが、葉加瀬太郎の「watashi」という曲。これはユージンyアリサがショーで魅せてくれたんだけど、ほんとにムードのあるいい曲なんです。

ねえDJの皆さん! オズワルド・プグリエーゼとウーゴ・ディアスとwatashi!をかけてくださいまし。え〜!オズワルド・プグリエーゼも、ウーゴ・ディアスも、踊りにくいじゃないかって?それにwatashiなんてもろにショー用なんだろうし、そんなマニアックな選曲じゃ、他の皆が踊りにくいだろうって?いいじゃない、富川が好きなんだから。富川は好きな曲で踊りたいだけなの! 



あーあ、やっぱり私もただのワガママ野郎だったのね・・・おあとがヨロシイようで。
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2006年12月01日

[特別寄稿 2006年12月] 誰のために踊るのか - Mana

特別寄稿 誰のために踊るのか
Mana


はじめまして&こんにちは。Manaです。茗荷谷タンゲーラのHP「TANGOZUMZUM〜アルゼンチンタンゴを踊ろう(http://www.tangozumzum.net/)」で「マナのタンゴの細道」というエッセイを連載しています。まだまだタンゴ歴浅いのですが、こわいもの知らずにわからないことをどんどん書くのを売りにしてますので、お気に召さないことがあっても怒ったりしないで、どうぞよろしく。


さて、寄稿させていただくお題は
「誰のために踊るのか?」
張り切ってやけに大きいお題なのですが、タンゴって結局誰がいい思いをするものなのか?そんなことをちょっと書いてみたいと思います。あくまでこういう見方もあるよ〜。という独断と偏見にみちた所見なので、その辺はお含みおきを。



1、見せるものか、魅せるものか

先日普段あまり行かないミロンガに行ったところ、こんな体験をしました。

主催者「彼女manaちゃんよ。○さん踊ってあげて?」
○ 氏(伏せる以前に名前をあえて忘却)「ふぅん、で、あんたはどんな踊りをするわけ?」
mana「(は?)リードしてくだされば、一応ついていくつもりですが」
○ 氏「でもアルタンの女って踊れないやつが多くて(←けっ!)」
mana「(やる気が失せて)一応ショータンゴのステップとかも習いはしますが」
○ 氏「凄いね!!(ほんとに態度が変わった)あの…踊って貰えるかな…」
踊りました。とても空いてたし、好きそうだったのでサービスで派手めに踊りました。おおむねご満足のようでしたが、
○ 氏「あんたこのステップも知らないの?」
mana「どういうのですか?」
○ 氏「こうやってこうやって(片脚重心で脚を大きく横に出す)、キッと右見て左見て(大見得…?)、出してる方の脚を俺の脚に(この開き具合では絡められない!しかもリードなし…)」
mana「はぁ、(それって少なくともアルゼンチンタンゴじゃないし)習ったことしかやらないことにしてます(←大嘘)」


こんなやりとりおかしいですか?これほど徹底的な人は久しぶりだったけど、こういうタイプの人意外に多いのです。多分悪気はないと思うのだけどちょっとげっそりしてしまう。何がポイントかっていうと、manaがショータンゴもやるよっていったら態度が変わったように、見せることを重視する姿勢。その後に教えようとしたステップがリード無視の派手な動き=見せる動きだったこと。

協力して美しい形を作り出す。表現する。美しいことだと思いますし、Manaはあまり他の踊りはしらないけれど、そういう踊りもあるでしょう。例えばバレエのリフトとか。もちろん呼吸を合わせるし、協力するけれど、そこにあるのはそれぞれの目標の達成感であって、パドドゥ(二人の踊り)であろうが多人数の踊りであろうが、一人一人の上に表現は完成している。美しいです。見るの好きです。ステージタンゴはバレエのあり方とかなり近いものがあるんじゃないかな。


サロンタンゴも綺麗ですね。Manaもフロアを眺めてるの好き(踊るのはもっと好き)。でも、それはバレエやステージタンゴの美しさとは違うものだと思う。というのは、サロンで踊られる踊りは踊っている相手に対してアピールするのが一番だいじだと思うから。ステップ自体の動き、全体の動きとは比較的関係ない飾り足遊び足。「動きを美しくしたい」「綺麗に遊びたい」そう思うのは、少なくともmanaの場合はギャラリーのためではないです。

ステップに関わる動きが美しいということは、タンゴの場合想定外の無駄がないということ。無駄がなければ、相手のリードの効率が良くなる、相手のテンションを高めることもできる。遊びが綺麗ならば相手に「リード素敵だわ」「音楽いいわね」「こんな踊りをしたいんだけど、どう?」そんな気持ちを伝え、「あなたはこう踊りたいのね」「大人しく待ってるわよ」などと相手の気持ちを理解している相づちにもなる。

そこに他人に見せる要素があるとすれば、デートで連れ歩く女性の見た目を気にする男性のためにアクセサリーになってあげようとおめかしをするように、相手が恥ずかしくないように綺麗にしていたいということくらいかな。

女性も人によっていろいろなスタンスで踊っていると思いますが、どうでしょうか?見せるだけのステップや遊びって、なんだか空しくなぁい?やはり、相手あってのタンゴだから、相手にアピールしなきゃ、とおもうのです。

以上はギャラリーに見せるために踊るのか、相手を魅せるために踊るのか、そんなお話。



2、女のためか、男のためか

そして、相手にアピールする話。

男性は女性の5倍、10倍、20倍大変だと言われるアルゼンチンタンゴ。ミロンガで踊れるようになってからも奥が深いアルゼンチンタンゴ。過酷な環境の中で、「センス」と「努力する才能」と「うっかりタンゴにはまる機会」を持ってしまったばっかりに、生き残ってしまったミロンゲーロの皆さん。

最初に言ってしまいますが、どうか「女のために」踊って下さい。下心があってもOK。形にしなければOK。口にしなければOK。「気持ちよく踊ってくれ(俺のリードで」「美しく踊ってくれ(僕のリードで)」。

たまに自分の足に没頭しちゃったり、「ついてこい!」ってタイプの方いますね。

Mana「(あ…踏み換えちゃったけど、次のリードからすると足違う)ごめんなさい」
ある人「いいよ、いいよ。僕が適当にフォローするから、どんどん間違いなさい」

まぁ優しくないといったら嘘ですが、本当に間違う時も多々あるけど、今のは絶対リードおかしい!!とてもお上手な方だったので楽しく踊っていたのですが、その言葉を聞いた瞬間完璧にテンションが下がりました。なぁんだ、そういうつもりで踊ってたのね。

自分が正確に踊れば女がついてくるのが当然、と思うのはちょと甘い。女だって、その気にならなければついて行こうとは思わないのです。子どもだって「お菓子一緒に食べよう」「TVゲームで遊ぼう」って言われなければ、知らない人の車に乗らないじゃないですか(最近の子はこんなんじゃ拐かされないよね…Manaはお菓子には弱いけどさ)。まず、口説かなければ(踊りでね)。美味しいものを食べさせるように、薔薇の花束に思いを託すように、優しい甘美なステップで酔わせておけば後はそっちのもの。

心遣いが感じられてテンションが合ってくれば、女性も男性の心遣いを無にするようなことはしません。優しい心遣いで応えてくれるはず。もともと踊りたくて踊ってるわけだから、つまらない踊りをしたいわけがないのです。上記で「魅せた」ように、相手を誘惑するように、相手の気持ちを盛り上げるように、リードに応えて気持ちのいい空間を演出するのは女性の役割、男性の奏でる伴奏に歌を載せていくのは女性の役割。気持ちが通じれば、女性もまた「男性のために」踊ってくれるはず。はずですよ。ねぇ、女性の皆さま。

と、気持ちの問題で話をまとめようとおもったのですが…、最近踊っていると自分の身体の軸が物理的にとても気持ちがいいことに気付いてしまいました。これって…ねぇ。この気持ちよさを男性に伝えていくと、きっと男性も気持ちよくなるに違いないから、それが更に女性に…で、また気持ちよくなって…。増幅に増幅を重ねた先にはいったいどんな気持ちよさが待っているのやら。

あの世。天国と地獄では、それぞれ3尺3寸(約1m)のお箸を使っているのだとか。でも繰り広げられる光景は全く別。地獄ではままならない長い箸でそれぞれが自分の口に食物を運ぼうとして、突つき突つかれ壮絶な光景が。天国では箸の長さを利用して愛しい相手の口に食物を運んであげる、新婚夫婦のようにほほえましい光景が。つらいタンゴと気持ちいいタンゴって、地獄と天国の食事に似ていると思いませんか?


タンゴって、まだまだ奥が深い。なんて言っているようでは、ミロンゲーラへの道は遠い。

というわけで、本家サイト「アルゼンチンタンゴを踊ろう」もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年を。また新年のミロンガで!


茗荷谷タンゲーラのHP「TANGOZUMZUM〜アルゼンチンタンゴを踊ろう」
http://www.tangozumzum.net/
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[特派員レポート 2006年12月] スイスのミロンガ - tantotanto

スイスのミロンガ・レポート
(スイス担当ミロンガ特派員・tantotanto)



スイスのビジネス都市(とは言っても東京と比べると
ヨーロッパの都市はどこもこじんまりしていますが)
チューリッヒでのミロンガレポートです。




チューリッヒ中央駅から、中央郵便局の方へ向かい、
徒歩約15分ほどでレストランにたどり着けます。
こんなところに?という変な場所にあり、音楽が聞こ
えてくるまでは不安です。空いている時間帯であれば、
席に着いたらレストランのスタッフの人が飲み物のオー
ダーに来てくれます(ドイツ語。でも、何とかなる)。
そのときにエントランス料(5CHF)も支払い、ソフト
ドリンクと合わせて8CHF(約800円)です。


zeughaushof.JPG


日ごろはレストランらしく、ミロンガの日にしか行った
ことがありませんが、壁際にテーブルがセットされ、
中央で踊ります。日本と比べるとめちゃくちゃ空間が広い。
ミロンガは8時からスタートですが、9時くらいまでは空いて
います。<写真1,2>
しかし、9時を過ぎるあたりから、こんな広いフロアでも
混んでるなぁ、と感じる程度の人で賑わい始めます。フロアが
広いためか、アドルノを大胆に入れすぎて、互いにぶつかる
だけかもしれません。

踊っている人たちですが、初心者に近い人から、うまいなぁ!
っていうカップルまで色々います。そして年齢層も幅広い。さすが
に若者は少な目ですが、30代からシニアまで、元気に踊ってます。
こっちのおじさんがパワフルです。ぶつかっても決してよろけない
あたりは兵役で鍛えた成果なのかも。

毎週、ここに通っているので顔なじみができ、毎回、一セッション
(5,6曲?)踊る、という感じです。曲はDJによりけりですが、
だいたいクラシック、ミロンガ、ワルツモダン、エレクトロニック
がかかります。モダンなのは踊りにくいものもあるけれども、何と
かなります/何とかします。

チューリッヒはドイツ語圏なので、ドイツ語で「踊りませんか?
(と言ってると思う。)」と誘われるのですが、「ドイツ語が分から
ない」と答えると問題なく、だいたいの人が英語に切り替えてくれます。
さすがスイス。まぁ、語学ができなくても、踊れれば問題ないんです。




かなりリラックスできるミロンガだと思います。チューリッヒに
お越しの際はぜひ。




スイスミロンガ情報はこちら:
http://www.tango.ch/
他、月曜日と火曜日のSilbandもお薦め。これもちょっと場所が
分かりにくいけど。


-----
場所:Zeughaushof(日ごろはレストランらしい。ミロンガ
のときも、食事だけというような人もたまにいる。)
http://www.hopzueri.ch/zeughaushof.php
-----
日時:毎週火曜日、日曜日;8時から23時過ぎ
-----


zeughaushof-1.JPG
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2006年11月09日

[特派員レポート 2006年11月] 東欧のミロンガ - カトリーヌめぐ

東欧のミロンガ・レポート
(東欧担当ミロンガ特派員もどき・カトリーヌめぐ)



☆ブラスチラバ(スロバキアの首都)のミロンガ・レポート☆

image001.jpg私が滞在していたチェコより、ブラスチラバを目指して平原を車でびゅんびゅん飛ばして1時間30分。トラックの長蛇の列が見えてくると国境間近な証拠。EUに加盟して通関はなくなった筈なのに、トラックは入国するのに4時間はかかりそうな込み具合。私達は待つ事もなく、国境を越える際にパスポートを見せて無事入国〜☆
スロバキアの首都、ブラスチラバはとっても綺麗。山の上のお城、古い教会。ライトアップされた小さな街並み!(添付の写真はOld Town)。


image003.jpgさて、ミロンガ。首都であるにも関わらず、英語があんまり通じない。ミロンガ会場に行くには、カフェの中を通って行かないといけないけれど、カフェが見つからない〜!!と15分ほど人に聞き周りながら歩き続けてカフェをやっと発見! この間、8人程の通行人等に場所確認。皆さん、あまり頼りになりません。

カフェを通り抜けて地下に下りると、聞こえてきましたいつもの音が! こじんまりとした昔のワイン貯蔵庫風のスペース。踊るスペースがあり、その横にボックス席が幾つかあります。席に着くと、ウェイターが注文を取りに来てくれます。

先ずはワインを飲みつつ観察。ブラスチラバのタンゴ人口は少ないけれど、皆、きちんとレッスンを取っているのね〜という感じで上手でした。私と踊ってくれた人は7ヶ月しか習ってないのに、ショーで使うような技をかけてきました。センスがいいわ〜

ミロンガスペースで踊っている人達は多くても6カップル位。みんなガンチョとかバリーダとかガンガン技を掛けてきます。そして曲の終わりはポーズ! 決して、気づいたら曲が終わっていた〜という事はありません(笑)。終わり良ければすべて良し!
ブラスチラバのミロンガは、セラードではなく、アビエルト スタイル。ミロンガに来ていた人は20人位。(ミロンガは週に1回)オーガナイザーのペトラも、とっても親切!22時で終わってしまうので、その後は街を散策して帰途につきました。


スロバキアのタンゴ・ウェブサイト:
http://www.tangoargentino.sk/index.php?lang=en

Bratislava




♪♪ウィーン(オーストリアの首都)のミロンガ♪♪

ウィーンの中心地であるウィーン1区で開催されているミロンガに行ってみました。ごく平凡な外観のビルの2階にミロンガ・スペースがあります。ちょっと公民館っぽい雰囲気。入り口にて5 Euroをお支払い。入り口から少し離れた所にドリンク カウンターがあって、受付とドリンク カウンターの間を進むとダンス・フロア。ミロンガ・スペースは150平米位かな? スロバキアの3倍以上の人がいたけれど、ぶつかる事もなく悠悠とタンゴ満喫出来ます。

image005.jpgウィーンのミロンガはミロンゲーロスタイル。なんかアルゼンチンみたい!年齢層は高め。

アルゼンチンのおじさまの様に、かっこいいサロン・スタイルで踊っている人がいるかと思えば、大会を目指して練習しているかのような若いペアなんかも踊ってました。いろんなレベルの人が、それぞれ楽しめるのが素敵!

2年程前は、ウィーンでは女性よりも男性のタンゴ人口が多くて女性の奪いあいだったそうですが、そんな良い時代は終わってしまったようでした(涙)。
5〜6曲位が1セットで、コルティーナはサルサを1曲(長い〜)。これはDJの趣味でしょう。

土曜のミロンガは深夜の2時までありますが、ウィーンは治安が良く、深夜に歩いても安全だそうです。 


又、東欧に行く機会があったら、プラハ(チェコの首都)とブタペスト(ハンガリー)のミロンガに行ってみたいと思います!



ここに行きました→:http://nicolastango.com/index.html

Vienne
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2006年10月17日

[特別寄稿2006年10月] タンゴに見るお国柄〜東京のタンゴとサンフランシスコのタンゴ - 流浪ミロンゲーロ23号

東京のタンゴとサンフランシスコのタンゴ
流浪ミロンゲーロ23号


筆者は訳あって、サンフランシスコに住んでいる。タンゴは3年前ここで始めた。時々東京に行くことがあって、東京のミロンガにも適当に出没している。今日は、サンフランシスコのタンゴのことをちょっと紹介してから、サンフランシスコ在住者の視点から見た東京のタンゴの雑感を書いてみよう。

MAPサンフランシスコのタンゴ界の人々は、サンフランシスコが、アメリカ合州国(*注1)の中で一番タンゴが盛んでかつ洗練されていると信じている。実際の所、ミロンガの数だけで比べると毎日少なくとも1つ、多い日は4つぐらいあるから、恐らくニューヨークといい勝負だろう。よいタンゴを求めてロサンゼルスから引っ越して来た先生もいるぐらいなので、少なくともロサンゼルスよりは上質なのだろう。

サンフランシスコのミロンガの開催場所はいろいろ。ダンススタジオだったり、多目的ホールだったり、キリスト教会だったり。筆者は、ヨットクラブと教会が何となくお気に入りだ。サンフランシスコのミロンガはどこも禁煙で、とてもうれしい。入場料は、5ドルから15ドルの間で、10ドル前後が相場。ほとんどのミロンガでは、スナックと飲み物が食べ放題だ。なので、たまに東京に行ってミロンガの入場料が3000円とか2500円とか言われると、とっても心臓に悪い。(金曜日のゼロが1ドリンク込み1500円でなおかつ禁煙なのには、大変感謝している。)

サンフランシスコのタンゴ界は、男性過多である。たいていのミロンガで、男性の数の方が女性の数をやや上回る。筆者のような万年初心者の男性は、壁の花ならぬ、壁の地蔵になりがちだ。また来ている年齢層も、東京に比べてずっと高いように思える。20歳代でタンゴを始める人は少ない。たいていは、30歳代以上だ。一見同い年と思って踊っていた女性が実は50歳代だったりして驚いたことが何回かある。その点東京のミロンガは、女性が男性より多く、しかも若いので、筆者としては、正直言ってうれしい。

ggm1.jpg民族的には、サンフランシスコの人口構成をある程度反映して、白人と中国人が多い。日本人は、なぜか女性は多くて入れ替わりもあるのに、男性は極端に少ない。常連は、筆者ともう一人の計二人しかいない。白人では、どういうわけだか、ロシア人が多い。(そういえば、ロシア人も女性が多くて、男性は少ない。)

東京のミロンガに時々顔を出したり、東京のタンゴの先生のウェブサイトとかを見て最近気づいたことなのだが、東京の(日本の?アジアの?)タンゴ界では、競争にこだわっているような印象を受けた。先生方のウェブサイトを見ると、たいてい、どこそこのコンクールの何とか部門で優勝しただの、決勝戦まで残っただのと書いてある。また、何かのコンクールの直後のミロンガに行くと、そこを主催するダンススクールの先生が、今年のコンクールの何とか部門で何位でしたー、と報告をする。はたまた、タンゴ初めてまだ1年とか2年のカップルが、東京で行われるコンクールに出場することにして、それを目標に頑張ったりする。

何かの目標をもって上達することはいいことかもしれないが、うーんしかしタンゴで競争をするということに、筆者にはちょっとしっくりしないものを覚える。それは、タンゴ的でないように思える。

beat2.jpg筆者にとって、タンゴは、ごく私的なものだ。人によって異なるものだ。年を重ねるに連れ、「私のタンゴ」のスタイルができてくる。大げさにいえば、それはその人の人生の集約である。私の人生があって、あなたの人生があって、それぞれに価値があるように、タンゴは別に他の人と競争するような種類のものではないような気がする。そもそもスタイルが違うんだから、比べようがないではないか。あるのは、好みに過ぎない。まあ、もてる人ともてない人がいるみたいに、多くの人から支持されるスタイルとか、ごく少数の人し合わないスタイルとかあるだろう。でも点をつけて比べるような性質のものではないと思う。

筆者がタンゴで一番重要と思うのは、どう見えるか、ではなく、どう感じるかだ。つまり、踊っていてお互いにいかに気持ちいいか。音楽と相手と自分とがいかにひとつになるか。そんなの、外からは見えないこと。だから点数化できない。点数になるのは、外から見ていかに格好がよいか、きれいか、揃っているか、曲とあっているか、とかそんなところだ。肝心のところが点数化できない。

サンフランシスコのタンゴの先生達のウェブサイト(注2)を見てもらうとわかるが、コンクールで第何位なんてことが書いてある人は少ない。ミロンガでコンクールへの出場者の壮行会もなければ、凱旋報告もない。ブエノスアイレスへは、楽しみに行くのであって、競争しに行くわけではない。サンフランシスコのミロンガで、コンクールの話が話題になったこともない。こういう意味では、筆者には、サンフランシスコのタンゴ界の方が、思想的には合っていると思う。

東京でもうひとつ驚いたこと、それは、音楽としてのタンゴ愛好家が存在する、ということだ。一年ほど前に東京に行ったとき、適当にインターネットで調べてタンゴのつどいなるものに行ったら、タンゴ歌唱や演奏が趣味の人主体で、踊る人は少数だった。生演奏でタンゴを歌っていた。また、普通の音楽ホールで、つまりたぶん踊ることはできないような場所で、タンゴの演奏会が結構頻繁に開かれているようだ。こういうのは、サンフランシスコにはあまりない。演奏家はいるが、歌唱のみを趣味にするという人には、いまだ会ったことがない。さすが、カラオケ発祥の地、日本である。

タンゴ演奏家の裾野が広いせいか、東京のタンゴの演奏は、なかなかいい線行っている。この前竹芝であったミロンガでの Chicos de Pampa の演奏はなかなかよかった。サンフランシスコの某ローカルタンゴバンドよりは、ずっと上質の演奏であった。

verdi1.jpgところで意外なことに、日本のタンゴの歴史は、サンフランシスコのそれよりずっと長い。すいよう会のウェブサイトによると、同会は50年前に活動を始めたとあるし、ブエノスアイレスのタンゴ博物館には、古賀政男が同国を訪れた時の古い写真があったりする。それに比べて、サンフランシスコで、定期的にミロンガが行われるようになったのは高々10年ほど前だそうだ。さらに意外と思われるかもしれないが、サンフランシスコは東京よりアルゼンチンにずっと近いにもかかわらず、アルゼンチン人のタンゴの先生は、サンフランシスコには少ない。思いつくのは二人だけだ。これに比べると、東京にはアルゼンチン人のタンゴの先生がたくさんいて、うらやましい。これは、邪推するに、日本のほうが儲かるからだと思う。日本でタンゴを習う人達は、レッスンに何万円もの投資を惜しまないが、こちらの人達でそんなに出す人は少ない。この前、割と人気のあるアルゼンチンの先生が某ミロンガでミロンガ前に1時間レッスンをしたが、レッスン料はミロンガ込みで15ドルであった。(レッスン受けないと10ドル。) 1600 円?いったい主催者は先生にいくら払ったのかこちらのほうが心配してしまった。なので、アルゼンチンの有名な先生は、サンフランシスコを通り越して東京に行ってしまうのではないかと、思う。(ちなみにこの構図は、ジャズ・ミュージシャンも同じ。)

いろいろ書いてきたが、サンフランシスコも東京も、それぞれ特色があって面白い。しかし、サンフランシスコのタンゴ界、もう少し女性増えてほしいなぁ。東京の女性の皆さん、サンフランシスコに越してきませんか?


注1: United States of America の忠実な翻訳。どこにも United People とは書いていないので、世間一般に通っている「合衆国」は誤訳である。なぜこのような誤訳がまかり通っているのかは世界七不思議のひとつだ(うそ)。

注2:例えばここからたどってみてください。
http://batango.com/local/teachers.php

☆サンフランシスコのミロンガ一覧
http://deluxe.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/edit-tango/cal-e.cgi?region=North%20America


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2006年09月10日

[特別寄稿2006年9月] 組み方について - 博右衛門

組み方について


踊りの良し悪しは組み方で過半が決まるのだそうだ。「はじめに組んだ瞬間、勝負はつく」とも言う。そこで色々な組み方について整理してみよう。


T.横から見たタイプ分け
まず二人を横から見ると大きくH型、A型、I型に分けられる。一般にタンゴを始めた当初はH型しかできないものだが、サロンではA型やT型が普通である。


H型
レッスンの時などの距離をおいて組む型。
習いはじめの頃はミロンガでもこの型しかできなかったのだが、ある日、大先輩の方々より「離れて踊っててどこが面白いのよ」と責められてしまった。
当時は「くっついたら足がだせないじゃん」と反論したものだった。


A型
頭部または上体を接点とする組み方。H型より足を出しにくくなるが、二人の関係が安定し、より一体化する。慣れないと足が出しにくいほか、は一歩一歩がガタガタして頭突きになっちゃうのも課題。
これには、@足腰の関節を緩めて軟らかく使う、A頭の高さを変えない、Bお相手と一緒に動くよう意識する、などといった努力により、下半身は忙しくしながらも、上体は安定させることで克服する。


T型
セントロスタイルで有名なDaniel Lapadura氏のレッスンで「上から下までくっつけたまま離すな」と指導されたのがこの型。二人がまっすぐ立ち、足は近いところにあるためより出しにくくなるが、お相手のギリギリの所へ踏み出してゆく。この一体感がイイ。それだけにいつも同じ場所に足があるなど、二人の位置と動きが安定してないとお相手を踏んだり蹴ったりしてしまう。

この型は、「女性が道でひかれたカエル」みたいにへばりついたようになりかねない。また足が邪魔だからと腰をひいたりすると、二人の一体感がなくなってしまうし、ヘッピリ腰の情けない姿になってしまうので注意が必要。

なおT型に限らないが、踵体重と爪先体重があり、二人の間の力の作用や位置関係が微妙に異なってくる。これらを考慮して自分の組み方を完成させるとなるとオオゴトだが、まずはリラックスできるかどうかを基準に楽しく踊ることを心がければよかろう。


U.上から見たタイプ分け
お二人を上から見ると雁行型、二型、V型にタイプ分けできる。

雁行型
二人が平行を保ちながら少しずれる。「足の幅半分だけズレなさい」と教える教室もあるが、実際に踊っている人は体の半分ってことも多い。
なお踊っているうちにいつの間にかV型などほかの型になってしまうことがよくあるが、望ましくない。必要のない限り当初の組み方を維持するよう二人が努力することが肝要。
またほんのわずか角度がつくなど、軽いX型となることも多いが、本人達がなるべく平行となるよう意識しているのならばこの型に分類したい。


二型
かつて中央沿線で教室を持っていたフリオ&ミキのミキ先生より、「より一体になるため」と教えていただいたのが、この二人が正面で向き合う型。
足の幅半分だけズレた雁行型はこちらに近いかも。

顔は近くなるので横を向け、姿勢をよくする。男性が覆いかぶさらなくとも一体になれるのが自慢。
足はより出しにくくなるが、上手く踊れれば上体だけでなく、足まで一体になれる。


V型
雁行型や二型が面の一体化なのに対し線の一体化がこの型。正面が半分空いているので楽な気もする。女性の顔の向きは外側のほか内側に向くのもアリ。

その内側向き(二人が同じ向きになる)は男性からも女性からも人気があるようだが、Xの角度が大きくなりがちだ。するとオーチョの方向が不安定になるなど踊りにくいクセがつく場合もある。
あんまりクセがひどくなった女性が皆からの苦情ならぬアドバイスで外側に直した例もあるので、ご注意を。特に始めのうちは避けた方がよいかも。


下手なうちは踊っているうちにいつの間にか組み方が変わってしまいがちだ。サロンの競技会では一曲を通して意図せぬ組み方の変更を行わないことが目標のひとつになる。一方、上手な方はステージワザをやる時など必要に応じてドンドン変えながら踊っている。そして用事が済めばキッチリと元に戻れるところが上手い。よくよく試みられたい。 
以上


博右衛門


posted by タンゴが好き! at 15:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 特別寄稿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする